音楽AIインキュベーター・パートナーシップ
"アーティストの声の無断使用を止めろ"
米裁判所、"AI創作物に著作権なし "の判決
▲ 人工知能(AI)によって作られたブルーノ・マーズ版「Hip Hop Boy」の録音がYouTubeに投稿されている。ソース YouTube |
YouTubeとユニバーサルミュージックが、人工知能(AI)が引き起こす著作権問題を解決するために手を組んだ。
ブルームバーグによると、YouTubeとユニバーサルミュージックは、歌手のロザンヌ・キャッシュとプロデューサーのドン・ワースとともに、「Music AI Incubator」と呼ばれるパートナーシップを結んだ。彼らは、ジェネレーティブAIが音楽制作に与える影響についてフィードバックを共有する予定だ。
ユーチューブのニール・モーハン最高経営責任者(CEO)は同社の公式ブログで、「我々は著作権を行使し、アーティストの声が無許可で使用されていないか監視する予定だ」と述べた。
最近、YouTubeにはアーティストの声と他の曲を組み合わせたAIソングが氾濫している。今年初めには、ドレイクとザ・ウィークエンドの声を使った偽の曲が公開され、TikTokで850万回以上、Spotifyで25万回以上再生された。後にネット上で削除された。
韓国では、ブルーノ・マーズやG-DRAGON、ディーンがニュージーンズの「Hype Boy」を歌っているように見せかけた曲もSNSで公開されている。
しかし、明るい兆しもある。以前、ビートルズのメンバーであるポール・マッカートニーは、AIを使ってビートルズの未完成の曲を仕上げ、今年後半にリリースすると発言した。「ビートルズの新曲を作ることは、ユニバーサルミュージックのような企業にとってリスクとチャンスの両方をもたらす」とシティグループは報告書で述べている。
一方、米国の裁判所は、AIが創作した作品には著作権がないとする判決を下し、著作権は人間が創作した作品に留保された権利であることを公式に認めた。以前、コンピューター科学者のスティーブン・ターラーは、自身のAIシステム「ダボス」が作成した画像に著作権を与えようとしたが、AIが関与しているという理由で著作権局はこれを却下した。訴訟の結果、裁判所は著作権局に味方した。
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